2018年11月6日火曜日

アクアマリンのペンダント

久しぶりの投稿です。
山にも行けず。テニスもランニングもお預け状態となっています。
表題とはかけ離れた登山ブログが続いていましたが、今回は本題のジュエリーのネタであります。
 リフォームのご依頼のあった、アクアマリンのリングです。これをペンダントに加工します。
 石の方は、傷や内包物があるものの、ほぼ裸眼では気にならない程度ですので、このまま進めてゆきます。
 バブル時代に大量に市場に出た一連のデザインの枠の一つです。
石を外すのは、緊張しますが、当時のプラチナ地金の多くは、硬質になるような割金を添加しているものが少ないため、比較的楽に外す事ができます。
 もちろん、外す事に適した道具を用意する事は必須です。
 外すと、石の欠点や、特徴がよくわかります。色は薄めで、少しスモーキーな印象をうけました。
 御依頼主のご要望で、シンプルで、大きくならない。かつ個性的なモノとなると、いささか難しくなります。
無い知恵を搾り出さないと何も出てこないのが、凡人の悲しさですね~。
天才的な方は、アイデアは山のようにあって、現物化できないのが悩みだそうです。
 とりあえず搾り出したアイデアの一つを具現化しました。
 今回の制作上のキモは、三角の窓の開け方でしょうね。曲面が変化する中で、どのようなバランスで開けて行くのか?また、表面と石枠の内側でどのような角度にするのか?といったある種の法則性を見出す事にあります。.....無理矢理決めてしまうのですがね~
 このときには、すでに眼の状態は悪くなっていたのかもしれません。色々な見落としや、加工の甘さが見られます。....後で見直すと.....焦りました。
さほど加工が難しいデザインではありませんが、随分とお待たせして完成しました。......本日より、いよいよ眼の改修工事が始まります。

2 件のコメント:

  1. おお、久しぶりの投稿で、しかも本業の方ですね。
    相変わらず細かな仕事ですが、これができるという事は目の方は多少よくなったという事でしょうか。私なんか見てるだけで眼が疲れてしまいそうです。
    今日から施術なんですか?
    ”バブル時代に大量に出た”とありますが、そういう流行だとみんな同じようになるんですね。初めて知りました。(バブル時代にも縁がなかったもので…)

    目が命の仕事だけにうまくいくといいですね。そのあとも無理なくやってください。

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  2. jollyhotさん こんばんは~ ありがとうございます。
    眼の方は、ようやく治療がはじまるところです。造影剤で血管の撮影をしましたが、かなりきわどい所で、視力の極端な低下を免れているようです。......眼底はほぼ真っ赤でした。.....悪運がまだあるようです。
     リフォームで持ち込まれる商品のほとんどは、このような大量生産品で、いかに安く、早く作るかが、求められる時代で、造形的な面白さを要求される現場は少なかったですね。デザインも各社同じようなものばかりであったように記憶しています。
     今回は、眼の状態もあって、予定していた納期が3倍近くかかってしまいました。 お客さんと直接につながっていたので、なんとか助かりました。......間にバイヤーさんが入ると厳しいかったもしれません。
     何度作っても、反省することばかりで、それが次回作のエネルギーとなっているのかもしれませんが、また色々考えて作ってゆきたいと思っています。
     
     

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